2023/01/25 22:25


ラベンダーは「lavare(ラワーレ)」という言葉が語源だという説があります。

ラワーレはラテン語で「洗う」という意味があるのですが、昔の人はラベンダーを見て何を思ったのでしょうか。

濃い紫色を見て心が洗われるようなイメージを持ったのでしょうか。

それとも、古代ローマではお風呂に入れるハーブとして使っていたから、洗うという意味になったのか。どんな思いでこの名前がついたのか、とても興味があります。

実は私、アロマテラピーを始める前はラベンダーにはあまりいいイメージがなかったのです。なんだか、トイレの芳香剤のようだと思っていました。

実際に「ラベンダーの香り」というトイレの芳香剤はあんまりないのですよ。どちらかというと、金木犀の香りのイメージですね、トイレの芳香剤って。

合成香料の、変に甘ったるい香りのイメージしかなかったラベンダーですが、初めて、本物の、天然100%のラベンダーの香りを嗅いだ時の衝撃。

ラベンダーって、こんなに奥深いのか。

こんなに芳醇なのか。

まさに、心が洗われるような香りでした。

ですから、ラベンダーは甘ったるくて臭いでしょ?と思っている方にこそ、本物のラベンダーの香りを嗅いでみてほしいのです。

ラベンダーは種類が豊富で、物によって全く香りが違います。初めて嗅ぐなら、真正ラベンダー、ブルガリア産かフランス産がいいと思います。

ブルガリア産はとても華やかな香り、フランス産の方が優しい香りです。

もしかしたらお風呂に使っていた香りだからかもしれないけれど、私はこの香りの奥深さ、芳醇さが、昔の人にとっては清々しく、水浴びをしているような感覚だったのではないかと思いました。

合成香料や香水なんてない時代に、この華やかで心を包み込むような香りはどれほど素晴らしく感じられたでしょうね。

ラベンダーをお風呂に使おうと思った古代ローマ人の気持ち、なんとなくわかります。